Z:LL(二次創作)

「ジルオール」シリーズ

2008年4月 3日 (木)

■ZO■ theme BG ~嬉しい驚き

 リューガ邸の門番に目で挨拶をしながら門を潜る。どれくらいぶりだろう、と思いながら美しい装飾の施された邸の扉に手をかける。ずっしりと重たい感触が、また少し気持ちを重くする。
 傭兵稼業の傍ら、もっと派手な扉や重い扉をいくらでも開けてきた。なのに、この邸の扉だけが、いつも気持ちまで重くする。

「おかえりなさいませ、お嬢様。」

 邸の中へ足を踏み入れれば、いつも変わらず迎えてくれる執事のセバスチャンが、あたたかい労いの言葉をかけてくれる。ここへ戻ってくる度に、くすぐったくて落ち着かない気持ちにさせる要因の一つ。

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2008年4月 9日 (水)

■ZO■ 代用の時間

 お嬢様には珍しく、ロストールへ立ち寄られる度に、必ずと言っていいほど頻繁に、リューガ邸へ足を運んでくださる日々が続いていた。
 それが必ずレムオン様がいらっしゃらないときなのは、仕方がないことなのだろう。
 あの方は、お忙しすぎる。それこそ我が身を顧みることさえ忘れて、ご自分が課した、或いは課された責務を全うしようとなさる。ご体調を崩しては本末転倒だとお諫めしても、聞き入れては下さらない。せいぜい「おまえが目を配ってくれているからこそ、役目に打ち込むことができるのだ」と逆に労われてしまう。

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2008年6月16日 (月)

■ZO■ theme BirthdayGift ~驚きをあなたに(前編)

 ロストールへ戻って来ていることを、当日まで知られるわけにはいかなかった。でも、いつの間にか売れてしまった顔と通り名が、町の宿屋に泊まることを躊躇わせる。宿屋の主人は、ギルドの主人と親しい、そしてギルドの主人は町にある二つの酒場とも懇意なのだ。そのいずれかで顔を見られれば、ロストールにいることなど、すぐ町中の話の種になる。
 予定では、どんなに早くても前日に着くはずだったのに。いろいろあって道中を急かされたせいで、三日も早く着いてしまった。誰にも知られないようにするには長すぎる時間。けれど他の町で時間を潰すには短すぎる。何ヶ月もかけて入念に準備を整えてきた計画を実行するという時に、遅れることなどあってはならない。

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2008年6月19日 (木)

■ZO■ theme BirthdayGift ~驚きをあなたに(中編)

 義兄レムオンの誕生日前日の夜更け、三日間、密かに世話になったゼネテスの邸を抜け出した。日付が変わる前にリューガ邸へ帰れば、朝になって帰還が知れても何等問題はないはずだから。あらかじめセバスチャンとも、そういう風に打ち合わせてあった。
 けれどリューガ邸へ帰る前に、一箇所寄らなければならない所があった。
 闇に乗じて門に立つ衛兵の目を掠めて、ロストール城の敷地内に滑り込んだ。いつものように首からかけたペンダントが隠された扉を開くと、王女ティアナの部屋へと続く地下通路が闇の中へ延びている。何度か通って慣れたつもりでいても、気を抜けば鼠に気を取られることも、瓦礫に躓いてしまうこともある。
 大事の前に怪我をするわけにもいかず、常よりも慎重に足を進めたせいで時間を取られた。ティアナの豪奢な衣装が収められたクローゼットまでたどり着くと、先客らしく話し声が漏れ聞こえてきた。

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2008年6月20日 (金)

■ZO■ theme BirthdayGift ~驚きをあなたに(後編)

 リューガ邸に与えられている部屋の入り口に座り込んだまま、部屋の外の音と気配に意識を集中した。
 部屋へ滑り込んだ直後に、玄関から入ってきたらしいレムオンの長靴の音が、セバスチャンとの会話に被さるように廊下に響いて聞こえてきて、やがて書斎の方へと移動して聞こえなくなった。
 今夜はもう遅い。セバスチャンも何か言いつけられることもなく下がったようだった。
 …なのに、書斎へ入ったということは、仕事の鬼である義兄はまだ寝るつもりはないのだろうか。いや、書斎は主寝室と続き部屋になっていたはずだから、単にそこを経由しただけなのかもしれない。

─でも、何か…。

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2008年12月 2日 (火)

■ZO■ one act ~ heartless fellow ~心臓の無い貴公子(☆)

 視界の隅にいた人影が、痺れを切らしたように立ち上がるのを捉えて、レムオンは相手に聞き咎められないように溜め息をついた。
 恐らく、今夜はもう仕事にはなるまい。と覚悟をした上で、それでも直接働きかけられるまでは、書簡の続きに眼を走らせることも、貴族らしからぬ単刀直入な遣り取りの手紙を綴るペン先も止める気はなかった。
 立ち上がった影は暫く黙ってレムオンの様子を窺っていたが、静謐に近い空間に途切れることのないペン先の調べにも、軽やかに繰られる紙擦れの囁きにも耐えられなくなったらしい。その一声は、こうだった。

「もう、我慢できない!」

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2009年7月21日 (火)

明るいお題で泣くバトン5-4◆傍らの温もり◆

三人目は「ジルオール(インフィニット+)」のエリエナイ公レムオンで。

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2009年7月29日 (水)

明るいお題で泣くバトン5-1◆花を贈ろう◆

当初の予定を変更して「ジルオール∞+」の"死の羽音"レイヴンにご登場願いました。

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2009年8月 2日 (日)

明るいお題で泣くバトン1-5◆笑って笑って◆

「ジルオール∞+」のリューガ邸の実力者にして、(きっと苦労と心配も絶えないだろう)有能な執事、セバスチャン登場です。

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■ZO■ one act ~ his passionate embrace ~先触の抱擁

「ノエルの無理なお願いには慣れたつもりでいたし、俺はその願いを叶えることに異議を感じたこともなかったけれど…。」

 珍しく二つ返事で請け負ってくれないレイヴンに、ノエルは不思議そうに首を傾げた。

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